こんにちは、カラオケガイドボーカルを歌っているあっきー(@hitokara_akkie)です。
カラオケでは高得点を狙いたい!
でも、得点だけじゃなくてちゃんと感情表現したい!
感情表現って具体的にどうするの?
そんな悩みをお持ちの方に、「うた」における感情表現の方法をお伝えしようと思います。
カラオケの採点機能は「本当の表現力」を採点してくれない
カラオケの採点基準にある抑揚。
これは、読んで字のごとく、「抑える」と「揚げる」ですね。
ここで機械が判断するのは声の大きさ(マイクに入ってくる声のボリューム)です。
逆に言うと、それ以外の感情やニュアンスなどは採点対象外です。
でも、それ以外の感情表現って本当に色々あります。
・発音の仕方(リズムを意識してあえて不明瞭に歌ったり)
・リズムの取り方(あえて遅れ気味にしたり、逆に、走ってみたり)
・声の響き(大声だったり、ウィスパーボイスだったり) など
これらも、声の大きさと同じかそれ以上大事な要素になります。
YouTubeで100点の動画を見た方もたくさんいると思いますが、100点=自分にとって好きな曲ではないですよね?
「うた」はいろんな要素が重なり合って出来上がるので、これで完璧!というものは存在しません。
あるアーティストにとって「完璧だ!」と思っても、リスナーには響かない曲もたくさんあるのです。
でも、その中で不特定多数の人に響いてくる曲がいわゆる売れる曲なのです。
ちょっと話がそれましたが、自分が納得のいく、それでいて聴く人の心も揺さぶる。そんな歌を歌いたいものです。
ウィスパーボイスを使い分ける
よくバラードで使われる技法ですが、ウィスパーボイスと呼ばれるものがあります。
ささやくような声(歌い方)のことです。
岡本真夜さんのAloneという曲があります。
「君は強いから」歌いだしからウィスパーボイスですね。
切なさを感じます。
切なさ以外にも、悲しさや弱さなどの表現に用いられます。
歌詞の中に切ないフレーズや「なぜ?」「どうして?」
のように問いかける部分等が出てきたりする場面で使うと効果的です。
ただし、弱弱しく歌うのと息を混ぜるのは同じではありません。
消え入るように弱く歌うことが効果的な場面もありますが、基本的には響きを残したウィスパーボイスが出せるようにしましょう。
息の量を少なく・・と考えるのではなく、息の量はそのままでささやくイメージにすると良いでしょう。
歌詞が最低限伝わるように発音しよう
歌になくてはならない歌詞。
何気なくカラオケで歌っている人もいると思いますが、ちょっとしたコツでグッと相手に伝わりやすくなります。
例えば、あいうえおから始まる歌詞。
「あいしてる」
「いとしいきみよ」
「うれしい」
「えいえんの」
「おおきなつばさをひろげて」
なんだか90年代のJ-POPの歌詞を詰め込んだような感じになりましたが。。。
このようにあいうえおから始まるフレーズ(単語)の歌詞の場合は、はっきり「あいうえお」を発音すると伝わりやすくなります。
例えば、「きみをあいしている」という歌詞があって、
これを普通にサラーッと発音すると
「を」と「あ」の間をスムーズにつなごうとして「あ」を言い直しませんよね?
歌に限ってはこの場合「あ」を言い直すことで「あいしている」というフレーズが浮かび上がってきます。
→聴く側にとっては理解しやすくなります。
ただ、もちろんプロのアーティストでもこれをする場合としない場合もありますので、好みの問題にもなりますが、個人的には「あいうえお」から始まるフレーズは言い直すことをお勧めします。
歌詞を自分なりに解釈して歌う
「歌の歌詞を自分なりに解釈して歌おう!」
という言葉を聞いたことがある方もいると思いますが、確かにその通りだと思います。
でも、「なんか難しそう。。。」「歌詞を読みこんで、分析して、主人公の気持ちになって、ここはこんな感情で。。。」
確かにそれができれば一番良いのかもしれませんが、大事なのは自分が直感的に感じたことなので、難しく考えすぎずに自分の感情の赴くままに歌ってよいでしょう。
同じフレーズでも、自分の感情のコンディションやのどのコンディションによって歌い方は変わるはずです。
ある曲のワンフレーズに「あいしてる」という歌詞があったとして、ある日は切なく歌ったけど、次の日は力強く歌ったほうが良いと感じで、力強く歌った。
それでいいと思います。
それこそ生きた歌のはず。
そうやって毎回自分の感情やこれから歌う歌詞に向き合って自分なりの(直感の)感情で歌うことで、自分なりの表現方法が少しずつ身について行くはずです。
その積み重ねで歌のレベルがアップしていきます。
カラオケでは歌詞を見ずに歌う
カラオケでは、なるべく歌詞を見ずに歌うことをお勧めします。
私の他のページでも繰り返し言っていますが、歌詞を見ながら歌うとそれ自体が作業になってしまうのです。
本来は歌うことに専念したいはずなのに、
「歌詞を間違えないように・・・」という思いと、
歌詞を目で追うという二つの事柄が、歌うという本来の重要なテーマを阻害するのです。
なので、大好きでいつもカラオケで歌っている曲は、なるべく歌詞を見ずにカラオケの伴奏と自分の歌をブレンドする感覚で歌うとノリも違ってきますよ!
おすすめです。
他にももちろんテクニックはいくらでもありますが、最後に一つだけ・・・
表現は大げさなくらいでちょうどよいです。
「これ以上やるとしつこいかな?」くらいで構わないと思います。
もしかすると始めのうちは「大げさだな~」と聴いている人から言われたり、思われることがあるかもしれません。
しかし、何事もそうですが普段できることしか本番で力を発揮できません。
「本番は、今までで一番頑張ればいいや!」という気持ちでいると、本番で力みすぎて空回り・・・なんて経験が誰しもあると思います。
なので、練習からできる限り大げさに表現してみましょう。
そして、自分の歌を客観的に評価するにはやっぱり録音することです。
こちらのページも参考にしてみてくださいね。
まとめ
・100点だけが歌のすべてではない
・息の使い方(ウィスパーボイス)をマスターしよう!
・歌詞は、必要に応じてはっきり発音しよう!
・自分なりでよいので、歌詞を理解して歌ってみよう!
・感情表現はおおげさくらいがちょうどよい!(できれば録音して聴いてみよう!)
・カラオケの歌詞をなるべく見ないで歌ってみよう!
カラオケの感情表現で悩んでいる方への参考になれば幸いです。