樹木希林「120の遺書」は、暖かい「Let It Be」。

 

こんにちは、あっきー(@hitokara_akkie)です。

先日、75歳で亡くなった樹木希林さんの著書「120の遺書」を購入して読みました。

  • 仕事が嫌で仕方がない
  • 毎日学校や会社に行くのが辛い
  • 自分が生きることの意味が分からない
  • 本当は誰かに甘えたい

 

そんな思いを持っている人がいたら、深く深く悩まずに、、、一度読んでもらいたい1冊です。

樹木希林さんが生前に残した120のメッセージが詰まっています。

 

私はこの本を購入した直後に、「退職」を決意しました。(たまたまですが・・)

この本が発行されたのは2019年2月。

私が会社を退職したのが2019年3月。

実は、この「120の遺書」が、私が退職を決意したきっかけの一部でもあります。

 

そもそも、私は会社が嫌で嫌でしょうがありませんでした。

(正確に言うと、業務内容が合わなかったのですが。)

 

それでも、

  • 家賃を払っていかなくてはいけない
  • 食べていかなくてはいけない
  • 同年代の友達に負けてはいられない
  • 仕事は辛くて当たり前

 

という思いから、「嫌な仕事でも続けなければいけない」。そう感じて自分の気持ちにフタをしながら毎日会社に行っていました。

でも、自分の気持ちに嘘をつけばつくほどそれがストレスになり、「何のために働いているのかなー、、」なんて年々思うようになっていました。

 

中には「仕事が大好きで楽しい!」という人だっていると思います。

(本当にうらやましい!)

 

「羨ましいなら自分も好きな事すればいいじゃん!」って声が聞こえてきそうですが、誰もが行動に起こせる人ばかりではありませんよね。

「行動に起こす勇気があれば、今頃自分だって・・・」と思う人もいると思います。(現に、私がそうでした笑)

 

でも、それは行動を起こした人からすれば、「行動を起こさなかった人が悪い」「行動を起こさなかったんだから、環境が変わらなくて当たり前でしょ?」という言葉が返ってくるでしょう。

 

でも、何度も言うように、中には私のように

  • 環境を変えたい。でも、怖い…。
  • でも、変えなきゃいけない…。でも、やっぱり想像するだけで怖い

 

なんて、日々モヤモヤしながら生きている人だって大勢いると思うんですね。

そんな私が、ストレスで爆発しそうなとき、希林さんが亡くなったというニュースが飛び込んできました。

そして、その日の報道番組で生前の希林さんがインタビューに答える映像が流れたのです。その中で希林さんが言っていたこと・・・

「どうぞ、物事を面白く受け取って愉快に生きて。あんまり頑張らないで、でもへこたれないで。」

 

そのとき私は、心のタガがふっと外れるような感覚に陥ったのです。ちょっと肩の力が抜ける感覚でしょうか。

希林さんご自身はガンを患っているのに、「こんなにも自分を俯瞰で見られるって、すごいな。」って思ったんです。

そして、私は「そうだよね、、、自分の人生だし、人目を気にして、カッコつけて生きなくても別にいいんだよね。」なんて思ったことを覚えています。

そして後日、本屋でこの本と出合います。

もちろん、先ほどのインタビューのメッセージも収録されていましたので、すぐに購入。

すべて読み終えた時、「退職」を現実味を帯びて考えるようになりました。

 

「Let It Be」

希林さんレベルの女優さんになると、普通はもっと偉そうだったりプライドが高そうだったりしてもいいものを、なんだか希林さんはいつもあっけらかんとしている。

そんなイメージを、私は昔から持っていました。

ただ、改めて先ほどのメッセージを考えてみると、おごることもなく自分の気持ちに素直に、そしてなんだか自分の事を他人事のように考えていて、そして周りを笑わせて明かすくする。

決して押しつけがましいことは言わない。ただ、人生をあきらめているわけでもない。無理に後押しをするでもなく、勇気づけてくれるわけでもない。

 

でも、最後にはなんだか心が軽くなる。。。。

 

「120のメッセージ」を読んだ後、よくよく考えてみるとなんだか全てのメッセージに共通点があったんですよね。

 

それが、Let It Be

 

あくまでも私が感じた思いですが、人生をまるで時の流れに身をまかせているかのようなメッセージばかりなのです。

(美空ひばりさんの曲を思い出しますね)

 

「あんまり頑張らないで」

 

このフレーズがそれを象徴しているように思います。

 

まとめ

樹木希林さんの「120の遺書」は、希林さんが読者を否定も肯定もせずに、遠くから見守って、だまって頷いてくれるような感覚になる本でした。

今まさに人生の「何か」に悩んでいる人。仕事や学校が嫌で辛い人。生きることの意味を考えすぎてしまう人。

そんな人におすすめの1冊です。

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