こんにちは、あっきー(@hitokara_akkie)です。
大きな夢や目標があるって素敵なことです。
私は昔、「ミスチルの桜井さんみたいなシンガーソングライターになるんだ!」と思っていた時期がありました。
ただ、夢や目標を持ったときに一つだけ気にかけてほしいことを私の失敗談を交えてお話ししようと思います。
ゴールってどこ?
シンガーソングライターを目指していたので、大学を辞めて音楽の専門学校のシンガーソングライター科に入学しました。(とんでもなく、はしょったな…。)
その専門学校の入学式当日の出来事は、20年経った今も忘れません。
夢と希望しかないような状態で、ウッキウキのワックワク状態で都内某所の音楽専門学校に初登校!
初日はオリエンテーションという事で、校長挨拶や今後のカリキュラムなどの説明会が開催されました。
音楽の専門学校という事だけあって、過去にかなり売れたバンドメンバーがその専門学校の講師を務めていたりするんです。
その講師から、「これから音楽バンバンやってこーぜ!」的なノリの挨拶があったり、きちんとした校長の挨拶があったり、なかなかメリハリの効いた楽しいオリエンテーションでした。
とある人の挨拶があるまでは…
数人の挨拶が終わり、最後の方でとある男性の挨拶になりました。
「みなさん、ご入学おめでとうございます!」
「ここは音楽の専門学校ですね!それで・・・特にプロのミュージシャンを目指している人が集まる学校です。ギター、キーボード、ドラム、ボーカル、いろんなクラスがあります。」
(うんうん!そうやで!!がんばるでー♪)と心の中で思う自分。
「それで。。。」
(ん?なんや?)
「例えばプロのボーカリストを志している人はこの中に何人いますか?ちょっと手を挙げてもらっていいですか?」
(お!俺やで!)勢いよく手を挙げる自分。
他にも、30人くらいが手を挙げたでしょうか?
「では、その中で、デビューすることが目的の人はいますか?」
(ん?そりゃそうやろ。デビューするでー!)
手を挙げ続ける自分。
多分他の人も全員手を挙げたままだったと思う。
「そうですかー。」
(そうですよ♪頑張るで!)
「皆さんはプロの世界で食べていこうと思っているんですよね」
(そうや?)
「では、デビューすることが目的であれば、その後はどうでもいいのですか?」
「1回デビューして売れませんでした。終わり。」
「これでいいですか?」
・・・
「いいですか?皆さんはプロとしてデビューした時がスタート地点なんです。デビューしてやっとスタート地点に立つんです。」
「そこから厳しいプロの世界で食べていかなくてはいけないんですよ?」
「今手を挙げている皆さん、そのスタートをゴールにするなんて・・・」
(呆然)…
思考停止
恥ずかしさと、悔しさと、心強さと。。。(いや違う!)
恥ずかしさと、悔しさと、情けなさ。
これが混じった何とも言えない悲しい気持ちになり、下ろすに下せなくなった右手。
・・・
会場もちょっとピリッとしている。
「手を下ろしてください」
(すぐ下したよね。すぐ。)
その後、何もなかったかのように楽しい会話が繰り広げられ(ショックであんまり覚えていないけど)、オリエンテーションが終了しました。
そうです。
自分は勘違いしていたのです。
スタートとゴールを。
そもそも、、音楽の専門学校に入学した時点でプロになった気分でいたのです。
その入学金だって親の金なのに。です。
何か夢や目標を持った時、それはそれで素晴らしいことです。
すんばらしいことなのですが、こうなりたい!こうありたい!という未来図(ターゲット)を誤って設定してしまうと、努力するべき方向がトンチンカンなことになってしまうことに、私はその時気づいたのです。
それからは心を入れ替え、毎日の授業に励みました。
CMソングやガイドボーカル等の仕事はいただくことはできましたが、プロとして食べていくには厳しく、アルバイトで入ったコールセンターでその後何故か正社員になり、そのまま働くことになりました。
ただ、あのときの、あの男性の言葉は今も忘れられません。
いい大人になった今でも、何か目標を持ったときは自分の設定したゴールが間違っていないか、自分の心に問いただすようにしています。
まとめ
- 夢や目標を持つのは素晴らしいこと!
- でも、「本当に自分がやりたいこと、なりたいものはそれでいいの?」と定期的に自問自答する癖はつけておきたいよね!